◎捜査当局は国内でこの宝飾品を売りさばこうとしていた5人(ウクライナ人2人、スペイン人2人)を逮捕した。
スペイン、首都マドリードの警察官(Getty Images)

スペインの警察当局は23日、2016年頃にウクライナから不法に持ち出された11点の宝飾品を押収したと明らかにした。

それによると、首都マドリードの捜査当局は国内でこの宝飾品を売りさばこうとしていた5人(ウクライナ人2人、スペイン人2人)を逮捕したという。

宝飾品は紀元前8世紀から4世紀頃に作られたものとされ、6000万ユーロ(約96億円)の価値があると見積もられている。

警察はこれらの品々について、「ウクライナの財産、国家遺産のひとつであり、個人が売買できるものではない」と説明している。

それによると、この宝飾品は2009~13年にかけてウクライナの首都キーウの博物館に展示された後、行方不明になったという。

装飾が施された金のベルトは2021年に、残りの作品はここ数週間で押収された。警察は犯罪組織が窃盗に関わった可能性があるとして、捜査を続けている。

スペイン国立考古学博物館と文化遺産研究所が宝飾品の調査を進めている。

警察によると、アルバニア、ブルガリア、キプロス、北マケドニア、ウクライナの内務省が捜査に協力したという。

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