◎サハラ砂漠以南の紛争地から逃れた数万人が毎年、アフリカ北西部からスペインを目指し出港する。
モロッコの領海、亡命を希望する人々(Mosa'ab Elshamy/AP通信)

スペイン警察は18日、移民5人を殺害した容疑で3人を逮捕したと発表した。

この事件はカディス南部沖で昨年11月末に発生。人身売買目的で移民船を運航していた3人が船から5人を突き落とし、溺死させたという。

警察は男2人と女1人を逮捕したと報告しているが、それ以上の詳細は明らかにしていない。

容疑者たちは5人はナタで脅し、真冬の大西洋に飛び込むよう強制したとされる。

この船には移民37人が乗っていた。警察によると、移民たちは3000~1万2000ユーロを支払っていたという。

警察が公開した映像には移民を海岸近くで降ろし、走り去るボートが映っていた。

死亡した5人のうち4人は事件発生から数時間後に見つかり、残り1人は数日後に収容された。

5人は全員モロッコ人であった。身元は明らかにされていない。

サハラ砂漠以南の紛争地から逃れた数万人が毎年、アフリカ北西部からスペインを目指し出港する。

その大半がスペイン領カナリア諸島を目指すが、スペイン本土に渡ろうとする者も少なくない。

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