◎移民の大半がアフリカ大陸・サハラ砂漠以南の出身とみられ、ほとんどのボートがセネガルを出発したとされる。
2020年11月11日/スペイン、カナリア諸島沖、亡命希望者たち(Getty Images/AP通信)

スペイン当局は23日、カナリア諸島に2隻のボートが到着し、移民314人が保護されたと発表した。

沿岸警備隊によると、229人を乗せたボートが先に沖合で保護され、その後、85人を乗せたもう1隻のボートが見つかったという。

沿岸警備隊が21日にカナリア諸島沖で保護したボートには移民320人が乗っていた。スペイン国営テレビによると、1隻のボートに乗船した人の数としては過去最多を更新したという。

これまでの記録は280人であった。

沿岸警備隊によると、ここ数週間で保護された移民数千人の大半がエル・イエロ島沖で見つかったという。

移民の大半がアフリカ大陸・サハラ砂漠以南の出身とみられ、ほとんどのボートがセネガルを出発したとされる。

カナリア諸島に入った移民は身分証明のために最長72時間を警察の保護下で過ごし、その後、ケースに応じて拘置所や移民受付センターなどに移される。

強制送還される者(主に犯罪者)もいるが、大半は亡命を申請し、スペイン本土でさらなる調査を受ける。

亡命が叶わなかった者はスペインからの出国を命じられる。

スペイン内務省によると、今年1月1日~10月15日までの間に、2万3500人近くの移民がカナリア諸島にボートで到着したという。昨年同時期に比べると90%近く増加し、そのほとんどがセネガルから出港していた。

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