◎首都マドリードのウクライナ大使館職員は昨年11月末、手紙爆弾で軽傷を負った。
2022年11月30日/スペイン、首都マドリード、在スペイン・ウクライナ大使館前(Paul White/AP通信)

スペイン当局は25日、在ウクライナ大使館などに爆発物を含む手紙を送った疑いで74歳の男を逮捕したと発表した。

警察によると、容疑者はスペイン国籍。北部ミランダデエブロで逮捕されたという。

容疑者はサンチェス(Pedro Sanchez)首相やウクライナ大使館などに爆発物を含む手紙を6通送ったとされる。警察は認否を明らかにしていない。

スペイン国営テレビによると、容疑者はSNSに犯行をほのめかす投稿をしていたという。警察はこの事件について、「今回逮捕した男以外の個人や組織が関与した可能性を除外せず、捜査を続けている」と声明を出した。

首都マドリードのウクライナ大使館職員は昨年11月末、手紙爆弾で軽傷を負った。首相府にも同様の手紙が届き、爆発物処理班が出動する事態となった。

手紙は米大使館、スペイン国防省、マドリード郊外の空軍基地内にあるEU施設、ウクライナに供与する手榴弾を製造する北東部の軍需工場でも確認された。

米大使館は保安検査場で手紙を確認し、スペイン警察の爆発物処理班が処理した。

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