◎ゴメス夫人は49歳。公職には就いておらず、政治的な活動も控えめである。
スペインのサンチェス(Pedro Sánchez)首相は、妻のゴメス(Begoña Gómez)夫人に対する司法調査が始まったことを受け、29日まで公務をキャンセルすると発表した。
サンチェス氏はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「妻に対する告発は虚偽である」としたうえで、29日に自身の進退についてコメントすると明らかにした。
一部メディアは政府関係者の話しとして、「解散総選挙もあり得る」と報じている。
社会労働党は昨年7月の下院選(定数350)で過半数を獲得できず、第2党に甘んじたものの、連立交渉に失敗した右派・国民党に先んじて左派連立を発足させた。
右派政党を支持する民間の弁護士会はゴメス氏がその地位を利用してビジネス取引に影響を与えたと告発。首都マドリードの地方裁判所はこの訴状を受理した。
検察はこの疑惑に関するコメントを出していない。
国営テレビはこの問題に詳しい関係者の話しとして、「検察が調査を開始したという情報は現時点ではない」と伝えている。
サンチェス氏は52歳。2018年から連立政権を率いている。
ゴメス氏は49歳。公職には就いておらず、政治的な活動も控えめである。
サンチェス氏は声明で次のように述べている。「立ち止まって考える必要がある。右派と極右が政府の顔に泥を塗ったことを考えると、かじ取りを続ける価値があるのか、それとも放棄しなければならないのか、私はその問いに答えなければならない」
「妻は自分の名誉を守り、スキャンダラスに見えるこの主張が実際には存在しないことを明らかにするために、必要なあらゆる方法を駆使して司法当局の調査に協力する用意がある...」