◎このクルーズ船はスイスに拠点を置くMSCクルーズが運航し、乗客約1500人が乗船している。
スペイン・バルセロナの港に入港したクルーズ船がトラブルに見舞われ、下船予定であったボリビア人が立ち往生している。現地メディアが3日に報じた。
それによると、このクルーズ船はスイスに拠点を置くMSCクルーズが運航し、乗客約1500人が乗船しているという。
バルセロナ当局は声明で、「下船を予定していたボリビア市民69人が入国に必要な旅券を所持していないことが判明した」と明らかにした。
それによると、69人は「有効な旅券もしくはビザ」を持っていなかったという。
地元テレビ局は関係者の話しとして、「69人は偽物の旅券もしくはビザをつかまされた可能性がある」と伝えている。
スペイン政府関係者によると、ボリビア当局およびMSCクルーズ社と連絡を取り、事態の解決に当たっているという。同船はブラジルを出航し、スペインを経由してクロアチアに向かう予定だ。
スペイン国営テレビは関係者の話しを引用し、「乗客はクルーズ続行を希望している」と伝えている。
ボリビア外務省の報道官は3日、「何人かのボリビア人が詐欺に遭い、偽のビザを取得させられた可能性がある」と述べた。
また報道官は「現時点で答えられることは限られている」と述べ、スペイン当局と連絡を取り合っているとした。「彼らが偽物のビザを取得した経緯や、どこでそれを入手したかなど、分からないことがたくさんあります...」
ボリビア外務省は2日の声明で、「在スペイン・ボリビア大使館および在バルセロナ領事館がスペイン当局およびMSCクルーズと連絡を取り合い、この件に対処するための措置を取っている」と報告していた。