◎バスは24日遅くに橋の欄干を突き破り、30m下の川に転落。運転手と乗客1人が救助された。
スペイン当局は26日、北西部ガリシア州で走行中のバスが橋から転落した事故について、7人目の遺体を収容したと発表した。
AFP通信によると、救助隊は転落現場から離れた場所で女性の遺体を収容したという。
現場はポルトガル国境近くの都市ビーグ近郊。
バスは24日遅くに橋の欄干を突き破り、30m下の川に転落。運転手と乗客1人が救助された。
警察によると、運転手はアルコールと薬物検査で陰性を示したという。一部メディアは警察筋の話を引用し、「過失致死傷を視野に入れ捜査に当たる」と報じている。
スペイン国営テレビによると、現場周辺の24日の天気は曇りで、雪がぱらついていたという。警察はバスが橋の凍結でハンドルを取られた可能性があると指摘している。
救助隊は当初、6人の遺体を収容し、捜索を打ち切った。
しかし、生存した乗客が犠牲者リストに友人の名前がないことに気づき、捜索が再開された。
地元警察の広報担当はAFPに、「女性の行方不明者届は出ていなかった」と語った。
救助隊によると、上空から河川を確認していたヘリ部隊が女性の遺体を発見したという。
バスにはガリシア州中部にある刑務所で服役中の受刑者に会いに行く人々が乗っていた。警察に通報したのは運転手だった。
その数分後、生存者も通報し、「バスの車内に水が流れ込んできた」と交換手に伝えたという。
救助隊は2人の情報を基に事故現場を突き止め、救助作業を開始した。