スペイン山火事、気温低下も延焼続く、3820平方キロメートル焼失
焼失面積が19日時点で3820平方キロメートル(東京都面積の1.7倍)を超えた。
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スペイン国立気象局(AEMET)は19日、過去数十年で最悪の山火事が延焼し続ける中、猛烈な熱波が収まり、気温が低下傾向にあると発表した。
北西部ガリシア州では数千人の消防士が24時間体制で消火活動に当たっている。
AEMETは声明で、「ガリシア州を含む北部の気温も低下傾向にあるが、山火事のリスクは非常に高いまたは極度に高い状態が続いている」と述べた。
ガリシア州郊外では消防団と地元のボランティアも消火活動に参加している。
内務省によると、ドイツからの消防隊が19日に北部に到着したという。
同省は声明で、ポルトガル国境近くの山火事に対処するため、ドイツ消防庁の隊員と20台以上の車両が現場に入ったと述べた。
地元メディアによると、サンチェス(Pedro Sánchez)首相は19日遅くにガリシア州の自治体を訪問する予定。
EUのコペルニクス気候変動サービス(C3S)はスペインの今年の山火事について、焼失面積が19日時点で3820平方キロメートル(東京都面積の1.7倍)を超えたと報告している。
多くの山火事が人間の手によって引き起こされている。
スペイン国家警察によると、これまでに放火の疑いで23人が逮捕され、さらに89人が捜査対象になっているという。
スペインの山火事で今年亡くなった人は7人。トルコでは17日時点で19人が死亡している。