◎警察官はラクダの健康と安全を守った。
スペインの現地メディアによると、サーカス団の施設から脱走したラクダとラマ計8頭は首都マドリードの南部で無事捕獲されたという。ケガ人の情報は今のところ報告されていない。
警察は声明で、「11月5日の早朝にサーカス団の拠点があるマドリードのカラバンチェル南部でラクダたちを保護した」と述べた。
ラクダたちはその後、所有者であるキロスサーカスの施設に移送された。警察はメディアに当時の写真を公開し、「警察官はラクダの健康と安全を守った」と述べた。
一方、キロスサーカスのマネジャー、マティ・ムノズ氏はAFP通信の取材に対し、「動物の権利活動家が施設の電気柵を切断した」と明らかにした。
ムノズ氏によると、毎年サーカス団に抗議する団体が事件に関与している可能性が高いという。ムノズ氏はAFPに8頭が保護され安堵していると語った。「彼らは無事でした。神に感謝します」
警察は電気柵の損壊に関する情報を明らかにしなかったが、一部のメディアは、キロスサーカスは事件を調査するよう警察に要請したと報じた。
ラクダの専門家によると、脱走したフタコブラクダはコブに脂肪を蓄え、草を食み、大きい個体になると体長約3.5m、体重は600kgを超える。また、ヒトコブラクダより丈夫で四肢が短く、砂漠に生息する種であることから、極限状態でも生き延びることができるという。
野生の個体は中国北西部とモンゴルに生息し、推定150万頭が家畜化され、スペインを含む世界各地で生活している。