◎西欧への移住を目指す多くの移民がセルビアを含むバルカン半島亡命ルートを使う。
セルビア南東部で30人以上の移民を乗せたワゴン車が横転、少なくとも20人が負傷した。地元メディアが7月31日に報じた。
それによると、事故はブルガリア国境に近いピロト近郊の道路で発生。この地域では先週にも50人ほどの移民を乗せたバンが横転している。
公共放送RTSは関係者の話しとして、「少なくとも20人が負傷し、重傷を負った者もいる」と伝えている。
RTSが報じた映像には横転したワゴン車と救急車が映っていた。
警察は移民の国籍と身元を明らかにしていない。ワゴン車が横転した原因も不明である。
西欧への移住を目指す多くの移民がセルビアを含むバルカン半島亡命ルートを使う。
移民たちはトルコからギリシャ、ブルガリア、北マケドニア、セルビア、ボスニア、ハンガリーなどを通って豊かな英独仏を目指す。クロアチアやハンガリーにとどまる者も少なくない。
中東、アフリカ、アジアの紛争や貧困から逃れた移民たちは旅先でこのような交通事故に巻き込まれることがある。
ビザや旅券を持たない移民は国境を越えるために人身売買組織に金を支払い、不法入国を試みる。