ロシアのために傭兵募集、ラジオ司会者ら逮捕 南アフリカ
南アでは政府の許可なく外国軍に参加することは違法と定められている。
.jpg)
南アフリカでロシアのために戦闘員を募集したとして、ラジオ司会者が逮捕された。現地メディアが1日に報じた。
それによると、このラジオ司会者を含む5人はウクライナ戦争でロシア軍に加わる志願者をあっせんした疑いで逮捕・起訴されたという。
逮捕は警察への通報を受けて実行された。警察によると、3人の男がアラブ首長国連邦(UAE)経由でロシアへ飛ぼうとした際に空港で身柄を確保されたという。
さらに別の容疑者1人は既にロシアに渡り、ロシア軍に加入したとみられている。
5人の被告は送検後、刑務所に勾留された。
この逮捕劇は南アで報告されている別の捜査と重なる。先週、ズマ(Jacob Zuma)前大統領の娘であるズマ・サンブドラ(Duduzile Zuma-Sambudla)氏の関与が問題となった。
サンブドラ氏は17人の男性を「ロシアの傭兵」としてウクライナ戦線に送り込んだ
とされる。戦線に送られた男性の多くが南ア政府に救助要請を行ったと伝えられている。
南アでは政府の許可なく外国軍に参加することは違法と定められている。
捜査当局は今回の事件が単発ではない可能性を指摘し、広範な国際的ネットワークの存在も疑っている。押収された電子機器などの証拠を精査するほか、ロシア側や国際捜査機関との連携も進めているという。
この事件はロシアが外国からの戦闘員を募るというこれまで指摘されてきた手法が、実際に南ア国内でも機能していた可能性を示すものである。南ア政府も市民に対して、ロシア行きをうたった就職や研修と称する募集に警戒するよう、あらためて注意を呼びかけている。
