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スロベニアで「安楽死」を認める法律の是非問う国民投票

その対象は末期患者の成人。耐え難い苦痛に直面し、改善の見込みがない場合、安楽死を選択することができる。
2025年11月23日/スロベニア、首都リュブリャナの投票所(Getty Images/AFP通信)

スロベニアで23日、安楽死を認める法律の是非を問う国民投票が行われた。

議会は7月に同法案を可決。しかし、反対派は4万筆以上の署名を集め、この法律について国民投票を行うよう要請した。

その対象は末期患者の成人。耐え難い苦痛に直面し、改善の見込みがない場合、安楽死を選択することができる。

同国では昨年、安楽死の是非を問う国民投票が行われ、有権者の55%が賛成に投じていた。

地元メディアによると、治療オプションが尽きることが安楽死を選択できる条件となり、精神疾患のある患者には適用されない。

患者は2人の医師の承認を得る必要がある。

ゴロブ(Robert Golob)首相率いる連立政権はこの法律について、「人々に尊厳ある死を迎える機会を与え、苦しみから解放される方法と時期を自ら決定する権利を保障するもの」と説明している。

過半数が反対に投じた場合、法律は無効になる。

地元メディアの世論調査によると、法律は支持される可能性が高い。

オーストラリア、カナダ、オランダ、ベルギーなどが安楽死を認めている。米国の一部州も同様の措置を講じている。

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