スロベニア上院、安楽死認める法案を否決、下院に再審議命じる
同国では昨年、安楽死の是非を問う国民投票が行われ、有権者の55%が賛成に投じていた。
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スロベニアの国民評議会(上院)が安楽死を認める法案を反対多数で否決し、国民議会(下院)に再審議を命じた。現地メディアが23日に報じた。
国民議会は先週、この法案を賛成50ー反対34で可決した。
その対象は末期患者の成人。耐え難い苦痛に直面し、改善の見込みがない場合、安楽死を選択することができる。
同国では昨年、安楽死の是非を問う国民投票が行われ、有権者の55%が賛成に投じていた。
オーストラリア、カナダ、オランダ、ベルギーなどが安楽死を認めている。米国の一部州も同様の措置を講じている。
現地メディアによると、上院は22日夜、この法案を賛成9-反対20で否決。下院に再審議を命じた
上院の反対派は法案が「生命の尊厳」を損なう可能性があり、生命を早期に終了させる道を開く恐れがあると指摘した。
地元メディアによると、治療オプションが尽きることが安楽死を選択できる条件となり、精神疾患のある患者には適用されないとのこと。
この法案に反対する市民団体は先週末、再度国民投票を実施するために署名を集める予定であると表明した。