◎議会は賛成54ー反対30でゴロフ氏の首相就任を支持した。
スロベニア議会は25日、先月の国民議会選で勝利した「自由運動」のゴロブ(Robert Golob)党首を新首相に任命した。
自由運動はポピュリストのヤンシャ(Janez Jansa)氏率いる「スロベニア民主党」に勝利し、第一党に躍り出た。
<2022スロベニア国民議会選 定数90>
▽自由運動 41議席
▽スロベニア民主党 27議席
▽NSi 8議席
▽社会民主党 7議席
▽左翼党 5議席
議会は賛成54ー反対30でゴロフ氏の首相就任を支持した。新内閣の信任投票は6月上旬に行われる予定。
ゴロフ氏は国営エネルギー企業の元経営者で政治経験ゼロだが、ヤンシャ氏の保守的な政策にウンザリした有権者の支持を集め、見事勝利した。
ゴロフ氏は議会演説で、「新政府は医療問題、エネルギーや食料価格の上昇を抑えることに焦点を当てる」と語った。「1ヶ月前、有権者は不安を解消してほしい、普通の国で暮らしたいとう希望を胸に、私たちに投票しました...」
自由運動は他の左派政党と連立を組み、ヤンシャ氏の保守的な政策を覆すと約束している。
一方、ヤンシャ氏は在任中、EUで最も貧しい小国を右傾化させたという非難にさらされてきた。スロベニア民主党は他の中道政党とタッグを組んでいる。
ヤンシャ氏はメディアに対する圧力、取り締まり、収賄疑惑などに直面しているが、これらの疑惑をすべて否定している。