◎スロベニアで女性が大統領に選出されたのは初めて。
スロベニア、首都リュブリャナ、大統領選決選投票に勝利したミュザール氏(Borut Zivulovic/ロイター通信)

スロベニアの選挙管理委員会は13日、大統領選決選投票の最終結果を公表し、与党自由運動」の支持を受けた無所属のナターシャ・ピルク・ミュザール(Natasa Pirc Musar)候補が選出されたと発表した。

ミュザール氏はリベラル派の弁護士。同国出身のメラニア・トランプ(Melania Trump)夫人の弁護士などを務めたことで知られている。

同国で女性が大統領に選出されたのは初めて。

選挙管理委員会によると、ミュザール氏は有効票の約54%を獲得し、右派候補を破った。投票率は49.9%だった。

同国の大統領は主に外交を担当する。

ミュザール氏は勝利演説で、「国民はEUと、EUの基礎となった民主主義を信じる大統領を選んだ」と語った。

またミュザール氏は地球規模の気候変動が進行していることに言及し、「速やかに行動を起こさなければならない」と呼びかけた。「多くの有権者、特に若者たちが将来もクリーンな環境で暮らせることを望み、政治家に行動を求めています...」

AP通信によると、メラニア夫人はミュザール氏の勝利を祝福したという。トランプ(Donald Trump)前米大統領は今のところコメントを発表していない。

ミュザール氏はメラニア夫人の名前を使った製品の商品化を阻止したことで脚光を浴びた。夫人と製品を開発した企業は2016年に和解している。

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