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▽スロバキアでこの規模の反政府デモが行われたのは1月24日以来今年2回目。
2025年2月7日/スロバキア、首都プラチスラバ、政府与党に抗議する集会(ロイター通信)

スロバキアの首都プラチスラバなどで7日、政府与党に抗議する集会が開かれ、数万人がフィツォ(Robert Fico)首相と親ロシア政策を非難した。

警察はプラチスラバの参加者は4万2000~4万5000人と見積もっている。

現地メディアによると、数十の都市や町で大小様々な集会・行進が行われたという。

プラチスラバのデモ隊は「辞任しろ」「ロシアの手先」といった掛け声でフィツォ氏に辞任を要求した。

スロバキアでこの規模の反政府デモが行われたのは1月24日以来今年2回目。デモ隊はフィツォ氏が昨年末にロシアを訪問し、プーチン(Vladimir Putin)大統領と会談したことや、ロシア寄りの政策に抗議している。

フィツォ氏は先月、野党がクーデターを企てているという情報機関の報告書を国会に提出。詳細は明らかになっていないが、フィツォ氏は野党が政府転覆計画の一環として、政府庁舎を占拠し、道路を封鎖し、全国的なストライキを組織し、警察との衝突を引き起こすつもりであると主張した。

野党はこの報告書を「親ロシアのプロパガンダ」と非難。フィツォ氏が情報機関を悪用して偽情報を拡散していると主張した。

それ以来、与党と野党は激しく対立し、緊張が高まっている。

フィツォ氏はウクライナ支援を停止するなど、EUの親欧米派に反旗を翻し、ハンガリーのオルバン(Viktor Orbán)首相と共にロシア寄りの姿勢を取っている。

ウクライナ政府は昨年末、ロシア産天然ガスをウクライナ経由で欧州にパイプライン輸送する契約を延長せず、この結果、スロバキアやハンガリーなどへのガス供給は停止された。

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