◎警察は殺人未遂で起訴された容疑者の男をテロ容疑で再逮捕している。
スロバキアのフィツォ(Robert Fico)首相が8日、暗殺未遂事件以来初めて、首都圏外を訪問した。
地元メディアによると、フィツォ氏は首都プラチスラバの北東に位置するトルナヴァの農場を訪問し、穀物の収穫状況を視察したという。
フィツォ氏は声明で、「我が国はウクライナ産穀物の輸入禁止措置を解除する準備ができていない」と述べ、農家を称賛した。
フィツォ氏は5月15日、中部ハンドロバの市庁舎前で腹部を撃たれ、バンスカービストリツァの病院に緊急搬送された。
警察は殺人未遂で起訴された容疑者の男をテロ容疑で再逮捕している。
フィツォ氏は今週、事件後初めて公の場に姿を見せ、集会に出席していた。
フィツォ氏の与党・スメルは昨年9月の議会選(一院制、定数150)で第1党に躍進。フィツォ氏を党首とする連立政権が発足した。
フィツォ氏はウクライナ支援を停止するなど、EUの親欧米派に反旗を翻し、ハンガリーのオルバン(Viktor Orbán)首相と共にロシア寄りの姿勢を取っている。
またフィツォ氏は対ロシア制裁に反対し、「ウクライナのNATO加盟を阻止する」と主張。他の加盟国の反感を買っている。