スロバキア首相「ロシアとの関係正常化望む」EU指導部と対立
フィツォ氏は北京で開催された抗日戦争勝利80年を記念する軍事パレードの合間にプーチン氏と会談。「スロバキアとロシア連邦の関係正常化に強い関心を持っている」と表明した。
とスロバキアのフィツォ首相(ロイター通信).jpg)
スロバキアのフィツォ(Robert Fico)首相が2日、訪問先の中国・北京でロシアのプーチン(Vladimir Putin)大統領と会談した。
フィツォ氏はロシアとの関係正常化を望んでいると表明。ロシア産天然ガスの輸入量を増やしているとプーチン氏に伝えた。
EU加盟国のスロバキアは2028年1月1日までにロシア産天然ガスの輸入を段階的に廃止するというEUの提案に関する懸念が解消されるまで、最新のエネルギー制裁を承認しないと主張してきた。
EUはロシアによるウクライナ侵略を受け、ロシア産エネルギーの輸入量を段階的に減らし、最終的にゼロにすることを目標としている。
フィツォ氏はウクライナ支援を停止するなど、EUの親欧米派に反旗を翻し、ハンガリーのオルバン(Viktor Orbán)首相と共にロシア寄りの姿勢を取ってきた。
両国は石油・天然ガスの大部分をロシアから輸入している。
フィツォ氏は北京で開催された抗日戦争勝利80年を記念する軍事パレードの合間にプーチン氏と会談。「スロバキアとロシア連邦の関係正常化に強い関心を持っている」と表明した。
またフィツォ氏はロシアとの経済協力について、「かつての状態に戻る」と強調した。
この軍事パレードには北朝鮮の金正恩(Kim Jong Un)党総書記も出席した。