◎デモを主催した団体によると、首都プラチスラバを含む31の市や町で集会が開かれたという。
スロバキア、首都プラチスラバ、チャプトバ大統領(Jaroslav Novak/TASR/AP通信)

スロバキア全土で1日、フィツォ政権の刑法改正案に抗議する集会が開かれ、数千人がシュプレヒコールを上げた。

フィツォ(Robert Fico)首相は国家安全保障にかかわる重大犯罪などを扱う特別検察庁を廃止し、その権限を地方検察庁に移管したいと考えている。

地検は少なくとも20年以上、そのような事件を扱っていない。

その他の変更には執行猶予付き刑の導入、汚職やその他犯罪に対する刑罰の軽減、時効の大幅な短縮などが含まれる。

国会はこの法案を審議しており、早ければ来週採決される見通し。

デモを主催した団体によると、首都プラチスラバを含む31の市や町で集会が開かれたという。

チェコ、ポーランド、フランス、ノルウェー、アイルランド、ベルギー、ルクセンブルクなど、スロバキア人が居住する国でも同様の集会やデモ行進が行われた。

プラチスラバで演説した野党議員は「この国を犯罪者の楽園に変えようとするフィツォを許してはならない」と呼びかけた。

チャプトバ(Zuzana Caputova)大統領は先週、この刑法改正案に反対すると述べ、憲法裁判所に異議を申し立てる用意があると表明した。

フィツォ氏の3党連立政権は国会で過半数を占めており、チャプトバ氏が法案の署名を拒否しても過半数の賛成(国会の優越)で覆すことができる。

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