◎フィツォ元首相はウクライナ支援の打ち切りを公約に掲げている。
スロバキアの新政権樹立に向けた連立交渉が16日、最終合意に達し、左派政党スメルのフィツォ(Robert Fico)元首相が他の2政党との連立協定に署名した。
スメルは9月30日の議会選(一院制、定数150)で第1党に躍進。42議席を獲得した。
フィツォ氏はウクライナ支援の打ち切りを公約に掲げている。
地元メディアによると、スメルは選挙で3位となった左派政党フラスと10人の議員を擁する超民族主義・親ロシア政党と協定を結んだという。
フラスの党首は2020年の前回選挙でスキャンダルにまみれたフィツォ氏と袂を分かったが、連立に参加するのではないかという観測が高まっていた。
3党は先週、連立交渉で合意に達した。
フィツォ氏は議会選の遊説中、「首相に返り咲いた暁には、EUとNATOにとどまったうえで、自国の主権を最優先する」と支持者に約束していた。