◎退院の時期は決まっておらず、本人の体調を最優先する。
スロバキア政府は20日、中部ハンドロバの市庁舎前で銃撃されたフィツォ(Robert Fico)首相の容体が快報に向かっていると発表した。
フィツォ氏の治療を担当している中部バンスカービストリツァの病院は声明で、「診察の結果、フィツォ氏の容体は安定しており、快報に向かっている」と明らかにした。
首相府の報道官も公共放送RTVSの取材に対し、「首相が回復しているのは事実であり、コミュニケーションを取ることもできると医師から報告を受けた」と語った。
それによると、退院の時期は決まっておらず、本人の体調を最優先するという。
フィツォ氏は15日、ハンドロバの市庁舎前で腹部を撃たれ、病院に緊急搬送された。
RTVSによると、男がその場で逮捕され、計画的にフィツォ氏を狙ったとして起訴されたという。
警察は容疑者の身元と認否を明らかにしていない。
地元テレビ局が報じた映像にはフィツォ氏がバリケード前に集まった人々に近づき、握手をしようと手を伸ばしたところ、男が発砲する様子が映っていた。