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▽フィツォ首相はウクライナ戦争中もロシアとの関係を維持し、ウクライナへの軍事支援を停止している。
ロシアのプーチン大統領(右)とスロバキアのフィツォ首相(Getty Images/AFP通信)

スロバキアの野党連合は21日、フィツォ(Robert Fico)首相がEUから離脱するための下準備をしていると非難し、与党議員に対し、内閣不信任決議案を支持するよう訴えた。

フィツォ氏の与党・社会民主主義の支持率は低下傾向にあるものの、国会(一院制、定数150)で76議席を保持しているため、採決の結果、不信任決議案は否決された。

フィツォ氏は一部の与党議員の反発に直面し、厳しい政権運営を余儀なくされてきた。

地元メディアによると、一部の与党議員は造反を示唆していたが、全員反対に投票したという。

フィツォ氏はウクライナ戦争中もロシアとの関係を維持し、ウクライナへの軍事支援を停止している。

またフィツォ氏は西側の対ロシア制裁を批判。24年末でウクライナ経由のロシア産天然ガスの供給が停止した後、ウクライナへの批判をエスカレートさせた。

フィツォ氏は「短期的にEUが直面しうるあらゆる危機的状況に備える必要がある」と述べており、EU離脱もあり得ると示唆している。

ある野党議員はSNSに、「与党がEUの離脱準備を進めている」と投稿。「ロシアと仲良くしたいフィツォは今すぐこの国を去り、プーチンの飼い犬になればいい」と書いた。

フィツォ氏は21日、EU離脱を否定。同国の外交政策はNATOとEUの方針に基づいていると強調したが、「スロバキアは急速に発展する世界の中で静観することはできない」と述べた。

ウクライナ政府は昨年末、ロシア産天然ガスをウクライナ経由で欧州にパイプライン輸送する契約を延長せず、この結果、スロバキアやハンガリーなどへのガス供給は停止された。

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