◎キューバは1960年代に旧ソ連を中心とする東側連合に加盟して以来、ロシアと広範な協力関係を構築し、砂糖と引き換えに肥料、産業機器、部品、原油などの輸入品を受け取ってきた。
ロシアのラブロフ(Sergey Lavrov)外相が20日、キューバの首都ハバナを訪問し、ディアスカネル(Miguel Diaz-Canel)大統領と会談した。
ラブロフ氏は中南米歴訪中で、ブラジル、ニカラグア、ベネズエラの外相らと会談した。
共産党機関紙グランマによると、ラブロフ氏はカストロ(Raul Castro)前第1書記とも会談したという。
会談の詳細は明らかにされていないが、ラブロフ氏は会談の中で米国のキューバ制裁を非難したという。
ラブロフ氏は外相とも会談し、ハバナにあるキューバ独立の英雄ホセ・マルティ(Jose Marti)の記念碑に花を手向けた。
グランマによると、ディアスカネル氏はNATOの「拡張願望」と対ロシア制裁を非難したという。
キューバは1960年代に旧ソ連を中心とする東側連合に加盟して以来、ロシアと広範な協力関係を構築し、砂糖と引き換えに肥料、産業機器、部品、原油などの輸入品を受け取ってきた。
ロシアはベネズエラとならび、キューバに原油を輸出する数少ない国のひとつであり、深刻なエネルギー危機に瀕しているキューバに原油を送っている。
キューバの銀行は今月、ロシア人観光客のためにロシアの決済システムを導入し始めた。