◎当局はハンガリー国境付近で先月末に発生した銃撃事件(移民3人死亡)を受け、不法移民の取り締まりを強化していた。
セルビア東部のブルガリア国境近く、亡命希望者たち(Getty Images)

セルビアの警察当局は3日、首都ベオグラードとハンガリー国境近くの都市で人身売買に関与したとされる密入国者7人を逮捕したと発表した。

当局はハンガリー国境付近で先月末に発生した銃撃事件(移民3人死亡)を受け、不法移民の取り締まりを強化していた。

当局によると、ベオグラードとハンガリー国境近くの取り締まりで移民約3400人を拘束し、武器や弾薬を複数押収したという。

逮捕された7人の国籍と身元は明らかにされていない。

地元メディアによると、セルビアとハンガリーの国境付近では暴力事件が増加傾向にある。

両国の国境地帯はトルコからギリシャ、ブルガリア、北マケドニア、セルビア、ボスニアへと続くバルカン半島亡命ルートの一部であり、多くの移民がハンガリーに渡る方法を探しながら、この地域でキャンプ生活を送っている。

反移民政策を掲げるハンガリー政府は移民の流入を食い止めるためにセルビア国境に有刺鉄線付きフェンスを設置し、国境を越えた移民をセルビア側に押し戻している。

この地域では人身売買で利益を上げるギャングや麻薬組織が暗躍しているとみられ、地域の支配権をめぐって衝突しているようだ。

セルビア当局によると、移民たちはハンガリーにわたるために、人身売買組織に1人あたり2350ユーロを支払っているという。

警察は1週間にわたる捜査の末、自動小銃5丁、拳銃5丁、弾薬1500発以上、数百のパスポートなどを押収したと明らかにした。

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