◎セルビアは西欧とバルカン半島を結ぶ中継地のひとつであり、ドイツやイギリスを目指す移民の拠点になっている。
2023年7月24日/セルビア内務省が公開した写真、自身売買に関与したとされる容疑者2人の所持品(Serbian Ministry of Interior/AP通信)

セルビア警察は24日、キューバ人移民の人身売買に関与したとされる犯罪グループの構成員2人を逮捕したと発表した。

それによると、スペイン警察、国際刑事警察機構(インターポール)、欧州警察機関(ユーロポール)がこの捜査に協力し、数カ月にわたる内偵の結果、セルビア国籍の容疑者2人を逮捕したという。

スペインでもこのグループの構成員とされる18人が逮捕された。

セルビアで逮捕された2人はキューバの移民少なくとも53人を隣国の北マケドニア、ボスニア、スペインに不法入国させたとみられる。

セルビア警察は2人の身元、罪状、認否を明らかにしていない。

セルビアは西欧とバルカン半島を結ぶ中継地のひとつであり、ドイツやイギリスを目指す移民の拠点になっている。

セルビア政府は今年4月、キューバとのビザなし渡航協定を取り消した。これは西欧への亡命を希望する多くのキューバ人および人身売買組織がセルビアを拠点にしているという警察の報告に基づいている。

セルビアは今年初め、同じ理由でブルンジ、チュニジア、インドのビザなし渡航協定も破棄した。

EUの執行機関である欧州委員会はセルビアに入国した外国人がEU圏内に流れ込んでいるとして、セルビア政府に対応を求めていた。

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