◎事件は北部のハンガリー国境から数キロの地点に位置する集落で27日未明に発生。中東とアフリカ系移民が銃撃戦に関与したとみられる。
セルビアとハンガリーの国境付近で銃撃戦があり、3人が死亡、1人が重傷を負った。セルビア当局が27日、明らかにした。
それによると、事件は北部のハンガリー国境から数キロの地点に位置する集落で27日未明に発生。中東とアフリカ系移民が銃撃戦に関与したとみられる。
国営テレビは関係者の話しとして、「パトカー数十台が出動した」と伝えている。
警察はまだ公式声明を出していない。
セルビアとEU加盟国ハンガリーの国境付近では暴力事件が増加傾向にある。
地元メディアによると、両国の国境付近には移民数千人がテントで生活している。移民たちは人身売買組織の力を借りてセルビアからハンガリーに入り、西欧の豊かな国(主に英独仏)への亡命を目指す。
両国の国境地帯はトルコからギリシャ、ブルガリア、北マケドニア、セルビア、ボスニアへと続くバルカン半島亡命ルートの一部である。
反移民を掲げるハンガリー政府はセルビア国境に鉄条網を張り巡らし、移民の流入を食い止めている。しかし、国境付近では人身売買組織や武装ギャングが活動を活発化させており、警察や国境警備隊としばしば衝突している。
セルビア警察は過去数ヶ月の間に何度か国境付近を急襲。移民数百人を一網打尽にし、収容センターに送った。