◎地元メディアによると、爆破予告はここ数日の間に複数の施設に届いたという。
セルビアの警察当局は16日、空港や学校などに対する爆破予告の影響で首都ベオグラードの機能が一時的に停止したと発表した。
警察の報道官によると、市内の空港、鉄道、水道施設、橋、学校、レストラン、サッカースタジアムなどが爆破予告の標的になったという。
地元メディアは情報筋のコメントを引用し、「犯人は複数の施設に電子メールで脅迫文を送った」と報じている。
警察の報道官は「複数の施設を捜索した結果、爆発物は見つからなかった」と説明したが、それ以上の詳細は捜査に支障が出るとして明らかにしなかった。
地元メディアによると、市内の学校100校近くが休校になり、大型ショッピングモールなども影響を受けたという。
セルビア・スーペルリーガの試合も警察がスタジアムを捜索した影響で延期された。
また警察は市内の主要な橋を封鎖して一斉捜索を行ったため、各地で大渋滞が発生したと伝えられている。
政府の報道官は16日、「脅迫は虚偽のようだが、軽く考えてはいけない」と述べ、国民に不審物を見つけた時はすぐ警察に連絡するよう求めた。
地元メディアによると、爆破予告はここ数日の間に複数の施設に届いたという。
複数のメディアが情報筋のコメントを引用し、「犯人は外国勢力で、対ロシア制裁に反対するセルビアに圧力をかけようとしている」と伝えている。
国営エア・セルビア社はトルコの航空各社と共に今もロシアへの定期便を運航する唯一の欧州企業で、この数カ月、何度も爆破予告を受けている。
親ロシア派のブリン(Aleksandar Vulin)内相は16日の記者会見で、「セルビアは欧州のさまざまな地点からやってくる勢力の標的になっている」と述べた。