ジョージア警察が最大野党の指導者逮捕、1週間で2人目

最大野党「変化のための連合」は29日、同党の指導者であるメリア氏が逮捕されたと発表した。
2024年11月4日/ジョージア、首都トビリシの国会近く、議会選の結果に抗議するデモ(AP通信)

ジョージアの警察当局が野党指導者を逮捕した。現地メディアが29日に報じた。

警察は先週にも与党「ジョージアの夢」をロシアの傀儡と呼んだ野党指導者を逮捕していた。

最大野党「変化のための連合」は29日、同党の指導者であるメリア(Nika Melia)氏が逮捕されたと発表した。

報道によると、メリア氏は警察官に暴言を吐いたとして逮捕され、出廷する予定だという。

警察は22日、変化のための連合のもう1人の指導者であるジャパリゼ(Zurab Japaridze)氏を逮捕した。

ジャパリゼ氏は収監中のサーカシビリ(Mikheil Saakashvili)元大統領が2004年から12年にかけて犯したとされる犯罪に関する議会公聴会に出席することを拒否していた。

ジョージアでは昨年11月以来、EU加盟交渉を停止するというジョージアの夢に抗議する小規模なデモが各地で行われている。

ジョージアの夢は近年ますます権威主義的になっており、物議を醸す反スパイ法を法制化したり、LGBTQ+(性的少数者)の権利を侵害する「反LGBTQ法」を成立させた。

ジョージアの夢は24年11月、欧州議会が同年10月の議会選を「自由でも公正でもない」と非難する決議を採択したことを受け、EU加盟交渉を2028年まで凍結した。

野党はこの選挙で多くの不正が確認されたと告発。ジョージアの夢はこれを否定している。

ジョージアの夢は2008年の南オセチア紛争でロシアになぶり殺しにされたにもかかわらず、ロシアとの関係をリセットしたいと主張している。

ロシアはこの紛争で南オセチアとアブハジアの分離主義勢力を支援し、ジョージアを3分割した。

それ以来、ロシア軍の支援を受ける分離主義者がこの両地域を実効支配している。

両地域はジョージアからの独立を一方的に宣言。ロシアはこれを承認したが、国連は認めていない。

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