◎ウクライナ軍によるロシア西部クルスク州への越境攻撃は54日目に突入。数十キロにわたる前線で激しい戦闘が続いているものとみられる。
2024年9月28日/ウクライナ、北東部スムイ州、ロシア軍の空爆を受けた病院1階(AP通信)

ロシア軍がウクライナ北東部スムイ州の病院を立て続けに2回空爆し、少なくとも9人が死亡、21人が負傷した。同州政府が28日、明らかにした。

それによると、最初の空爆で1人が死亡。患者やスタッフの避難中に再空爆があり、8人が死亡したという。

ウクライナ軍によるロシア西部クルスク州への越境攻撃は54日目に突入。数十キロにわたる前線で激しい戦闘が続いているものとみられる。

これにより、ロシア軍はウクライナ東部に投入できる戦力を自国の防衛に回さざるを得なくなった。

東部ハルキウ州では28日、ロシア軍が郊外の集落を空爆し、3人が死亡、3人負傷した。それによると、少なくとも1つの集落にイラン製自爆ドローンが突っ込み、民家が全焼したという。

ウクライナ空軍はロシア軍が夜間に発射したドローン73機のうち69機と、ミサイル4発のうち2発を撃墜したと発表。首都キーウ当局も、防空部隊が市と周辺地域に飛来したロシア軍のドローン15機を撃墜したと報告している。

ゼレンスキー(Volodymyr Zelenskyy)大統領の出身地である中部クリビーリフ当局は27日に空爆を受けた行政庁舎で男性1人の遺体を収容したと報告。この攻撃の死者は4人となった。

ゼレンスキー氏は26日と27日に米国の高官と相次いで会談。自身が策定した対ロシア戦争終結案「勝利計画」を提示したが、その詳細は明らかにしなかった。

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