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◎プーチン大統領は近年、退廃的とされる西側のリベラリズムに対抗するため、いわゆる「伝統的価値観」を守る法律を次々に導入している。
2015年8月2日/ロシア、サンクトペテルブルク、LGBTQ+の権利拡充を求めるデモ(ロイター通信)

ロシアの警察当局がLGBTQ+(性的少数者)プロパガンダを拡散したとして、首都モスクワのナイトクラブやバーを摘発した。国営メディアが11月30日に報じた。

それによると、スマートフォン、ノートパソコン、ビデオカメラが押収され、利用客は警官に書類を提出し、帰宅を許可されたという。

プーチン(Vladimir Putin)大統領は近年、退廃的とされる西側のリベラリズムに対抗するため、いわゆる「伝統的価値観」を守る法律を次々に導入している。

昨年には性転換を禁止。LGBTQ+を支持する団体や運動を過激派に指定した。

ソーシャルメディアで共有された動画にはモスクワのナイトクラブ「アルマ」に警察官が入り、パーティーの参加者に床に伏せるよう命じる様子が映っていた。

ロシアのメディアは市内の別のクラブとバーも家宅捜索を受けたと報じた。捜索を受けたクラブの責任者はテレグラムに声明を投稿。「友人たちよ、こんなことになって本当に申し訳ない。我々はこのような時代に生きているが、人生は続くのだ」と書き込んだ。

国営タス通信によると、この摘発は11月29日に行われ、反LGBT法に違反したとして、ツアー会社の代表(48歳男性)が逮捕されたという。

この男性は年末年始にエジプト訪問する「非伝統的な性的価値観の支持者のための旅行」を準備した疑いが持たれている。

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