ロシア石油大手ルクオイル、海外資産売却へ、米制裁受け

米政府は先週、ロシアの石油大手ロスネフチとルクオイルに制裁を科すと発表。ウクライナ戦争終結に向けたロシア政府との交渉が進展していないことに不満を表明した。

ロシアの石油大手ルクオイルは28日、トランプ米政権による制裁措置を受け、海外資産を売却すると発表した。

同社は声明の中で、「購入希望者と交渉中である」と述べた。この取引は11月21日までルクオイルとの取引を認める制裁の猶予期間内に実施され、同社は必要に応じて延長を求めるとしている。

ルクオイルは11カ国で石油・ガスプロジェクトに資本参加。またブルガリアとルーマニアに製油所を持ち、オランダの製油所の45%の株式を保有しているほか、複数の国でガソリンスタンドを運営している。

米政府は先週、ロシアの石油大手ロスネフチとルクオイルに制裁を科すと発表。ウクライナ戦争終結に向けたロシア政府との交渉が進展していないことに不満を表明した。

財務省は声明の中で、ロシアに対し、即時停戦に合意するよう求めた。

この制裁により、2社はロシア国外で事業を行うことが困難になっている。この制裁は米国企業が2社と取引することを禁止することに加えて、取引を処理する外国銀行に二次制裁を科すとしている。