▽現場はウクライナの管理下にある同州ザポリージャ市の地区内。滑空爆弾が複数発着弾したとみられる。
ウクライナ南部ザポリージャ州の市街地にロシア軍のミサイルが着弾し、民間人少なくとも13人が死亡、30人が負傷した。地元当局が8日、明らかにした。
それによると、現場はウクライナの管理下にある同州ザポリージャ市の地区内。滑空爆弾が複数発着弾したとみられる。
ロシアは22年にザポリージャ州の一部を併合している。
ゼレンスキー(Volodymyr Zelenskyy)大統領はテレグラムに動画と声明を投稿。「この戦争を終結させたい国々はウクライナの将来の防衛について保証を提供すべきだ」と書いた。
動画には瓦礫が散乱した街路に横たわる市民の姿が映っていた。
国連人権高等弁務官は8日、この戦争により、3年間で1万2300人以上の民間人の死亡を確認したと明らかにした。両軍の死者数はこれをはるかに上回る。
米国のシンクタンク戦争研究所は先週、ロシア軍がこの戦争で43万人もの兵士を失ったという調査結果を公表した。
ゼレンスキー氏は声明で、ザポリージャ市への攻撃により、民間人少なくとも13人が死亡し、約30人が重軽傷を負ったと述べた。
攻撃の数分前、同州知事はミサイルと滑空爆弾が市街地に向けて発射される可能性があると警告していた。
それによると、少なくとも2発の滑空爆弾が市内の住宅を直撃したという。
ゼレンスキー氏はトランプ(Donald Trump)次期米大統領を念頭に置き、「戦争を終結させたい国々はウクライナの将来の防衛について保証を提供すべきだ」と強調した。
トランプ氏は7日、就任から24時間以内に停戦を実現するという公約を覆し、6カ月以内に訂正した。