ロシアのジャーナリストに懲役12年、反対派団体と関与、弾圧続く
被告は21年にナワリヌイ氏の団体の支部でボランティアとして働いていた。また、独立系ニュースメディアのジャーナリストとして抗議デモなどを取材していた。
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ロシアの裁判所は29日、獄中死した反体制派指導者ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏の組織でボランティアとして働いたジャーナリストに懲役12年の実刑判決を言い渡した。
中西部バシコルトスタン共和国の判事は禁じられている反対派団体との関与を理由に、46歳のオルガ・コムレワ(Olga Komleva)被告を有罪と認定した。
この団体は公式に「過激派」に指定され、活動を禁じられている。
被告はロシア軍に関する虚偽情報を拡散した罪にも問われていた。
被告は21年にナワリヌイ氏の団体の支部でボランティアとして働いていた。また、独立系ニュースメディアのジャーナリストとして抗議デモなどを取材していた。
ナワリヌイ氏はプーチン(Vladimir Putin)大統領を最も声高に批判する野党指導者であり、ロシア諜報部による神経毒攻撃で生死の境をさまようも生還。21年にドイツから帰国した直後に逮捕された。
裁判所はその後、複数の罪でナワリヌイ氏に禁固19年を宣告。シベリアの流刑地に送った。
ナワリヌイ氏は23年2月に死亡。当局は自然死と報告しているが、欧米諸国と反体制派は同氏が弾圧の末に亡くなったと非難している。