◎ポノマレンコ被告はテレグラムで偽情報を広めたとして逮捕・起訴された。
ロシア、南シベリアの地方裁判所、ジャーナリストのマリア・ポノマレンコ氏(Getty Images)

ロシアの地方裁判所は15日、ウクライナ侵攻とロシア軍を批判したジャーナリストに禁固6年の実刑判決を言い渡した。

ポノマレンコ(Maria Ponomarenko)被告はテレグラムで偽情報を広めたとして逮捕・起訴された。被告は容疑を否認している。

国営メディアによると、シベリア地方の都市バルナウルの地裁は被告に禁固6年を言い渡し、「ロシア軍の行動に関する偽情報を流すことは法律で禁じられている」と指摘した。

ポノマレンコ氏は国内での活動を禁じられているRusニュースポータル(RusNews)に勤務していた。

プーチン(Vladimir Putin)大統領は昨年2月24日の開戦から数日後、ウクライナ侵攻に関する偽情報の発信および拡散を禁じる法案に署名した。

ロシア当局はこの法律に基づき、ウクライナにおける「特別軍事作戦」を批判する声を抑え込んだ。

ロシアの野党政治家、活動家、ジャーナリスト、ブロガーがこの法律で有罪判決を受けている。

昨年末には著名な野党指導者イリヤ・ヤシン(Ilya Yashin)氏が禁固8年半。モスクワ市議は昨年初めにウクライナにおけるロシア軍の敵対的な動きを批判したとして禁固7年を言い渡された。

野党の有力者である反政権派のカラムルザ(Vladimir Kara-Murza)氏も同じ容疑で公判を待っている。

ロシア、反政権派で活動家のウラジーミル・カラムルザ氏(Getty-Images)
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