◎現場はロシア国境から約30キロの地点に位置する住宅地。8日午後に少なくとも4発の誘導爆弾が着弾した。
2024年10月8日/ウクライナ、東部ハルキウ州、ロシア軍の誘導爆弾が投下された現場(AP通信)

ロシア軍が8日、ウクライナ東部ハルキウ州近郊に誘導爆弾を投下し、民間人少なくとも2人が死亡、10代の若者を含む31人が負傷した。

同州政府によると、現場はロシア国境から約30キロの地点に位置する住宅地。8日午後に少なくとも4発の誘導爆弾が着弾したという。

最後に投下されたとみられる誘導爆弾により、通りを歩いていた男女が死亡、3人が負傷した。

それ以前の攻撃では16歳の少年を含む28人が負傷し、病院に搬送された。ケガの程度は明らかになっていない。

ハルキウ州政府はテレグラムに声明を投稿。「民間施設に爆弾が投下され、火災も発生した」と書き込んだ。

ウクライナ軍によるロシア西部クルスク州への越境攻撃64日目に入った。数十キロにわたる前線で激しい戦闘が続いているものとみられるが、戦況はほとんど明らかになっていない。

ゼレンスキー(Volodymyr Zelenskyy)大統領は10月12日に独ラムシュタイン空軍基地で行われる会合で自身が策定した「勝利計画」を公表する予定であったが、この会合が宙に浮く格好となっている。

これに出席する予定であったバイデン(Joe Biden)米大統領は南部フロリダ州に大型ハリケーン・ミルトンが接近していることを受け、ドイツとアンゴラへの訪問を延期した。

ドイツのショルツ(Olaf Scholz)首相はバイデン氏の決定に理解を示したものの、ウクライナの最大の支援国である米国の首脳抜きで会合を開くかどうかは明らかにしなかった。

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