◎この商業施設にはスーパーマーケットや建材店などが入り、空爆時、200人以上が店内にいたとみられる。
ロシア軍の地上侵攻を受けるウクライナ東部ハルキウ州政府は25日、第2の都市ハルキウ市内の商業施設にロ軍のミサイルが着弾し、4人が死亡、38人が負傷し、少なくとも16人が行方不明になっていると発表した。
それによると、この商業施設にはスーパーマーケットや建材店などが入り、空爆時、200人以上が店内にいたとみられる。
ハルキウ州知事は声明で、「少なくとも16人が行方不明になっていると報告を受けており、犠牲者の数は増える可能性がある」と明らかにした。
また同知事は「ハルキウ市の住宅地にもロシア軍のミサイルが着弾し、13歳の少年を含む12人が負傷した」と述べた。
ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領はこの攻撃を受け、テレグラムに声明を投稿。「ロシアの狂気を示すものである」と非難し、西側諸国に防空システムの供与を急ぐよう改めて呼びかけた。
またゼレンスキー氏は「十分な防空システムと最新の戦闘機があれば、ロシアによるこのような攻撃は不可能になる」と訴えた。
ロシア軍は同日、ハルキウ州の戦況について、「ロシア国境から5キロ圏内にある町の半分以上を制圧した」と報告した。
ウクライナ軍はハルキウ州の戦況について、「国境地域をウ軍が制御することに成功している」と報告している。
ウクライナ軍参謀本部によると、ハルキウ州とドネツク州、南部ヘルソン州とザポリージャ州の前線で激しい戦闘が続いており、自軍はその多くでロシア軍を押し戻しているという。