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アゼルバイジャン旅客機墜落、プーチン氏が「誤射」認め謝罪

アゼルバイジャン航空8432便は24年12月25日、アゼルの首都バクーからロシア南部チェチェン共和国に向かう途中、カザフスタンのアクタウに墜落。乗客乗員67人のうち38人が死亡、29人が生還した。
2025年10月9日/タジキスタン、ロシアのプーチン大統領(右)とアゼルバイジャンのアリエフ大統領(AP通信)

ロシアのプーチン(Vladimir Putin)大統領は9日、訪問先のタジキスタンでアゼルバイジャンのアリエフ(Ilham Aliyev)大統領と会談し、昨年12月に発生したアゼル旅客機墜落事故の責任を認めた。

アゼルバイジャン航空8432便は24年12月25日、アゼルの首都バクーからロシア南部チェチェン共和国に向かう途中、カザフスタンのアクタウに墜落。乗客乗員67人のうち38人が死亡、29人が生還した。

アゼル政府はロシアの防空システムによる「誤射」という認識を示していた。

プーチン氏は会談の中で、ロシア領空でウクライナ製ドローンを撃墜するために防空部隊のミサイルが発射され、旅客機付近で爆発したと説明。初めて公に認めた。

またプーチン氏は責任者を処罰し、補償を行うと約束した。

プーチン氏は事故から数日後、これを「悲劇的な事件」と呼び、アリエフ氏に謝罪したが、「撃墜した」とは明言しなかった。

アゼル当局は旅客機がロシア軍の誤射を受け、その後カザフスタン西部に着陸を試みたが墜落したと発表していた。

アリエフ氏は「撃墜の原因を調査してくれた」と述べ、プーチン氏に感謝した。「この状況をコントロールしてくれてありがとう...」

ロシアとアゼルの関係はこの事故後、急速に悪化。6月にロシア国内でアゼル人が検挙中に死亡したことで、さらに不安定になった。

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