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ウクライナ首都で大規模停電、ロシアの空爆続く、1人死亡、数十人負傷

今回の攻撃は冬の厳寒期に重なり、暖房や水道設備の機能不全を招いている。
2026年1月24日/ウクライナ、首都キーウ、ロシア軍の攻撃を受けた建物(AP通信)

ロシア軍は1月24日未明から早朝にかけてウクライナへの大規模な攻撃を実施し、首都キーウを含む広範囲の電力網が深刻な被害を受け、国内で約120万件の電力供給が断たれた。当局が24日、明らかにした。今回の攻撃は冬の厳寒期に重なり、暖房や水道設備の機能不全を招いている。

国営メディアは当局者の話しとして、「キーウで80万件以上、北部チェルニヒウ州で約40万件の停電が発生した」と報じた。キーウでは3200棟以上の建物で暖房が失われ、朝方の気温が氷点下に達する寒さの中、市民生活への影響が拡大している。数百人の作業員が復旧に当たっている。

シュミハル(Denys Shmyhal)エネルギー相は24日、停電が続く地域の状況について、「発電設備の修復や輸入電力の増強、代替電源の投入などの対策を講じている」と説明した。キーウでは緊急避難所や暖房設備付きの施設が開設され、高齢者や生活弱者への支援が進められている。キーウ市長も市内各地で支援策を展開中だ。

この空襲によりキーウで1人が死亡し、他にも負傷者が出ているほか、北東部ハルキウ州でもドローンやミサイル攻撃により30人以上が負傷したとの報告がある。医療施設や産科病院なども標的となり、民間インフラへの影響が深刻化している。

ウクライナ空軍によると、ロシア軍は375機のドローンと21発のミサイルを含む大規模な攻撃を実施し、エネルギーインフラ攻撃を継続しているという。防空部隊が迎撃に当たる中、夜空に爆発音が鳴り響いた。ロシアによる電力網への集中攻撃は今冬で最も激しいものの一つで、これまでにも複数回の電力・暖房設備が破壊されている。

今回の攻撃はアラブ首長国連邦(UAE)で米国の仲介によるロシア・ウクライナ間の3者協議が行われている最中に実施されたもので、停戦交渉に悪影響を与えている。ウクライナ政府は攻撃を強く非難し、エネルギー設備の復旧と国際的支援の必要性を訴えている。

市民生活への打撃は深刻で、電力と暖房の供給不足は医療、交通、日常生活全般に影響を及ぼしている。キーウでは厳しい寒さの中、限られた電力の中で生活を維持しようとする住民の苦闘が続いている。外国からの支援と国際社会の対応が今後の生活復旧の鍵となる。

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