◎マクドナルドは3月、ウクライナ侵攻を受け、ロシアの直営店事業を停止した。
ロシアの元マクロナルドは12日、新マクドナルドとして営業を再開した。
新マクドナルドの店名は「フクースナ・イ・トーチカ(Vkusno i tochka)」に決まった。日本語で「おいしい、以上」の意味。
マクドナルドは3月、ウクライナ侵攻を受け、ロシアの直営店事業を停止した。一部のフランチャイズ店は営業を継続したが、おなじみのロゴはすべて撤去されている。
撤退から2カ月後、マクドナルドはロシアから完全撤退することを決め、シベリアでフランチャイズ店を運営していた実業家のゴボル(Alexander Govor)氏に直営店850店舗を売却した。
首都モスクワ中心部のプーシキン広場の1号店がオープンする数時間前、ゴボル氏は新マクドナルドの店名を発表した。
新しいロゴはマクドナルドのゴールデンアーチを連想させる。
現地メディアによると、モスクワの15店舗が12日に営業を再開する予定。今月末までに200店舗の再開を目指すとしている。
事業の売却額は明らかにされていないが、ゴボル氏はマクドナルドが雇用していた従業員約6万2000人との契約を維持することに合意している。
プーキシン広場の1号店に集まった人々は見慣れないロゴを受け入れ、使い慣れたタッチスクリーンでメニューを注文した。カウンターには見慣れたポロシャツの定員がいる。
SNSには新マクドナルドの営業再開を祝う投稿が相次いで寄せられた。
「ビッグマックを食べに行こう」
「私のビックマックはどこ?」
「ビックマックは売ってますか?」
1号店のオープンを記念するイベントに出席したゴボル氏は記者団に対し、「ここは歴史的な場所、つまりマクドナルドの旗艦店なのです」と語った。「間違いありません。ここは私たちの旗艦店なのです」
現地メディアによると、コカコーラの在庫には限りがあるため、新たな炭酸飲料が導入される予定だという。