◎ウクライナ軍によるロシア西部クルスク州への越境攻撃は66日目に突入した。
ウクライナ南部オデーサ州当局は10日、ロシア軍による前日の港湾インフラに対する空爆の死者が8人に、負傷者が9人に上ったと明らかにした。このミサイル攻撃により、パナマ船籍のコンテナ船が被害を受けた。
ウクライナ大統領府によると、ロシア軍は過去3カ月間で港湾インフラを60回近く攻撃したという。
南部ザポリージャ州のウクライナ当局は10日、ロシア軍の空爆で17歳の少女を含む6人が負傷、建物29棟が損壊したと明らかにした。
中部ドニプロペトロウシク州でもロシア軍のドローン攻撃により2人が負傷、5階建ての建物が損壊し、火災が発生した。
ゼレンスキー(Volodymyr Zelenskyy)大統領は10日、訪問先のロンドンでNATOのルッテ(Mark Rutte)事務総長とスターマー(Keir Starmer)英首相と会談。自身が掲げる対ロシア戦争終結案「勝利計画」のほか、米欧製の長距離射程兵器を使ったロシア領内への攻撃の可否などについて協議した。
ウクライナ軍によるロシア西部クルスク州への越境攻撃は66日目に突入。数十キロにわたる前線で激しい戦闘が続いているものとみられるが、戦況はほとんど明らかになっていない。
ロイター通信は10日、ウクライナ軍報道官の話しとして、「ウ軍は東部ドネツク州の要衝トレツウ市内でロシア軍部隊を撃退した」と報じた。
ロシア国防省は10日、ドニプロペトロウシク州に設置された米国製の地対空迎撃ミサイルシステム「パトリオット」の2つの発射台を破壊したと発表。ウクライナ政府はコメントを出していない。
ウクライナ軍は東部の前線から約450キロ離れたロシア・北コーカサス地方にあるロ軍飛行場内の弾薬庫を攻撃したと発表。同地方の首長はドローンによる攻撃で火災が発生したと報告している。