ロシア最高裁、アフガン・タリバンのテロ指定解除
▽ロシア最高裁の決定はタリバン暫定政権にとって大きな外交的勝利となった。
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ロシアの最高裁判所は17日、アフガニスタンを統治するイスラム主義組織タリバンを「テロ組織リスト」から除外した。
ロシアは2003年にタリバンをテロ組織に指定。このリストに入った組織と接触すれば法律に基づき罰せられることになる。
しかし、タリバンは21年8月の政変以来、ロシアが主催する様々な会議に出席してきた。
ロシア最高裁の決定はタリバン暫定政権にとって大きな外交的勝利となった。
連邦議会は昨年末、タリバンをテロ組織から除外することを可能にする法案を可決していた。
旧ソ連はアフガンで10年にわたる戦争を戦い、1989年に軍を撤退させた。
それ以来、ロシアは国際フォーラムなどにタリバンの代表団を招待し、外交面でサポートしてきた。
タリバン暫定政権をアフガンの正当な政府と認めた国はまだない。国際社会では3年間政権を維持し、国内のテロ組織を抑え込みつつあるタリバンへの対応について、意見が分かれている。
ロシア政府高官は最近、アフガンの安定化のためにタリバンと協力する必要性を強調していた。
中央アジアのカザフスタンとキルギスもタリバンのテロ指定を解除している。
タリバンは21年8月に共和国政府を打倒。米軍とNATO軍は20年にわたる戦争の末、アフガンから完全撤退した。