◎ソマリア政府は国際テロ組織アルカイダ系とつながりのあるイスラム過激派組織アルシャバーブと戦争状態にある。
ロシアのラブロフ(Sergey Lavrov)外相は26日、首都モスクワでソマリアの外相らと会談し、ソマリア軍に軍事支援を提供するよう用意があると表明した。
ソマリア政府は国際テロ組織アルカイダ系とつながりのあるイスラム過激派組織アルシャバーブと戦争状態にある。
ラブロフ氏は会談後の記者会見で、「ロシア政府はソマリアにおけるアルシャバーブやアルカイダとの戦いでソマリア軍に必要な支援を提供する用意がある」と述べた。
ロシアは紛争に直面するアフリカ大陸の国々に支援を提供している。
ロシアの民間軍事会社ワグネルの傭兵は現在、マリ、中央アフリカ共和国、モザンビーク、リビアに駐留しているとみられる。
ソマリア政府は昨年、アルシャバーブとの全面戦争を宣言し、米国やアフリカ連合(AU)の支援を受け、掃討作戦を開始した。
アフリカにおけるロシアの戦略は西側から敬遠された軍事政権などと同盟関係を結ぶことである。
それらの国々はロシア大統領府の承認とワグネルの軍事力を手に入れることができる。その代償として、ロシアに石油、ガス、金、ダイヤモンド、その他貴重な鉱物の採掘権限などを与える。
アフリカにおけるロシアの影響力は国連でウクライナ侵攻を非難する決議案の投票を棄権した35カ国のうち17カ国がアフリカ諸国であったことからも明らかである。
ソマリアはウクライナ決議に賛成票を投じた。