◎ロシアは旧ソ連時代、北朝鮮と温かい関係を構築し、経済協力、文化交流、援助を提供してきた。
2019年4月25日/ロシア、ウラジオストク、プーチン大統領と北朝鮮の金正恩党総書記(Getty Images/AFP通信)

ロシアのプーチン(Vladimir Putin)大統領は15日、北朝鮮の金正恩(Kim Jong Un)党総書記に宛てた書簡の中で、「北朝鮮との包括的かつ建設的な二国間関係を拡大する」と表明した。

プーチン氏は北朝鮮の対日戦勝記念日である「解放記念日」を祝い、キムに書簡を送った。

朝鮮中央通信社KCNAによると、キムはプーチン氏に謝意を示し、両国の友情は第二次世界大戦で大日本帝国に勝利したことにより築かれたと主張した。

またキムは両国の関係について、「包括的かつ建設的な友情関係が拡大し続けると確信している」と表明した。

KCNAによると、プーチン氏は書簡の中で、「二国間関係の拡大は両国の利益に合致する」と述べたという。

一方、キムは「対日戦争で築かれたロシアと北朝鮮の有効関係はこの100年で統合され、発展した」と述べた。

さらにキムは、「両国の戦略的協力・支援・連帯は敵対勢力の軍事的脅威と挑発を挫くための共同戦線において、新たな高みに到達した」と述べている。

KCNAは敵対勢力を名指ししなかったが、米国とその同盟国であることは間違いない。

ロシアは旧ソ連時代、北朝鮮と温かい関係を構築し、経済協力、文化交流、援助を提供してきた。

しかし、両国の関係は鉄のカーテン崩壊後に急速に悪化した。ロシアと西側諸国の関係が悪化した2000年代初頭以降、両国の関係は持ち直しつつあるようにみえる。

キムは先月、ロシアの支援を受けるウクライナ東部のテロ国家「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」の独立を承認した。

ウクライナは報復として北朝鮮との外交関係を断ち切った。

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