▽モルドバ政府は28日、ロシアがエネルギー供給を武器化していると非難した。
ロシア国営ガスプロム社は28日、モルドバへのガス供給を25年1月1日から停止すると発表した。
ガスプロムは声明で、モルドバの主要ガス事業者であるモルドバガスとの契約を解除するなど、「さらなる措置を取る権利を留保している」と述べた。
この決定により、モルドバ東部の分離主義者が実行支配する「沿ドニエストル」にある同国最大の発電所へのガス供給が停止されることになる。
モルドバ政府は28日、ロシアがエネルギー供給を武器化していると非難した。
ガスプロムはモルドバの大部分に電力を供給する火力発電所に天然ガスを供給している。
この発電所は2004年に沿ドニエストル政府によって民営化され、後にロシア企業に売却された。
モルドバ政府は民営化を認めていない。
モルドバ議会は今月初め、ロシアがこの冬に天然ガス供給を遮断する恐れがあるとして、エネルギー部門に対する非常事態宣言を承認した。
また議会はこの問題に対応する特別委員会も設置。同委員会は27日に緊急時の対応をまとめたガイドラインを承認した。