ロシア、カリーニングラードの在ポーランド領事館を閉鎖、報復措置

ポーランド外務省は5月、駐ロシア大使を召喚し、クラクフの在ロシア領事館を閉鎖するよう命じた。
2024年5月12日/ポーランド、首都ワルシャワ近郊、火災が発生したショッピングモール(AP通信)

ロシア政府は11日、バルト海に面するロシアの飛び地カリーニングラード州にある在ポーランド領事館に閉鎖を命じた。

ロシア外務省は声明で、この閉鎖命令はポーランドが25年5月に在ロシア領事館を閉鎖した措置に対する報復措置であると述べた。

また同省は「我が国に対する敵対的な措置は適切な反応と結果を伴う」と強調した。

ポーランド外務省は5月、駐ロシア大使を召喚し、クラクフの在ロシア領事館を閉鎖するよう命じた。

ポーランドの捜査当局はこの前日、首都ワルシャワ近郊のショッピングモールで昨年5月に発生した大規模火災について、「ロシアの諜報機関による放火であった」と明らかにしていた。

この火災は24年5月12日に発生。約1400店舗が入るモールが全焼した。

出店者の多くはベトナム出身で、ワルシャワのベトナム人コミュニティに悲劇をもたらした。

ロシアは放火事件への関与を否定。ポーランド政府を「ロシア恐怖症」と呼んだ。

ポーランドのトゥスク(Donald Tusk)首相はロシアの保安機関の命を受けた組織がショッピングモールに放火したと主張している。

両国の関係は22年にロシアによるウクライナ侵攻が始まって以来、悪化の一途をたどっている。ポーランドはウクライナと国境を接し、西側によるウクライナ支援の拠点となっている。

ポーランドの捜査当局は火災に関与したとされる容疑者を勾留中。捜査を継続中だ。容疑者の身元は明らかになっていない。

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