◎死骸が見つかったのは北カフカス地方のダゲスタン共和国の海岸。
2022年12月4日/ロシア、ダゲスタン共和国の海岸、アザラシの死骸を確認する関係者(RU-RTR Russian Television)

ロシア当局は4日、南部のカスピ海沿岸でアザラシ約1700頭の死骸が見つかったと発表した。

現場は北カフカス地方のダゲスタン共和国の海岸。

国営メディアは当局者の話を引用し、「死因は不明だが、恐らく自然死とみられ、密漁者に殺された形跡はない」と報じている。

地元当局は当初、海岸でアザラシ約700頭の死骸が見つかったと報告したが、調査範囲を広げた結果、その数は1700頭に達したという。

カスピ海環境保護センターの担当者はメディアの取材に対し、「アザラシは2週間ほど前に死んだとみられる」と述べた。

国営メディアによると、連邦水産庁と州検察の専門家が海岸線を視察しデータを収集したが、現時点で汚染物質は発見できていないという。同庁は調査を継続するとしている。

アザラシの大量死は過去にも何度か報告されているが、いずれも自然死と結論付けられている。

カスピ海のアザラシの個体数はハッキリしていない。連邦水産庁は27万〜30万頭、カスピ海環境保護センターは約7万頭と推定している。

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