◎死骸が見つかったのは北カフカス地方のダゲスタン共和国の海岸。
ロシア当局は4日、南部のカスピ海沿岸でアザラシ約1700頭の死骸が見つかったと発表した。
現場は北カフカス地方のダゲスタン共和国の海岸。
国営メディアは当局者の話を引用し、「死因は不明だが、恐らく自然死とみられ、密漁者に殺された形跡はない」と報じている。
地元当局は当初、海岸でアザラシ約700頭の死骸が見つかったと報告したが、調査範囲を広げた結果、その数は1700頭に達したという。
カスピ海環境保護センターの担当者はメディアの取材に対し、「アザラシは2週間ほど前に死んだとみられる」と述べた。
国営メディアによると、連邦水産庁と州検察の専門家が海岸線を視察しデータを収集したが、現時点で汚染物質は発見できていないという。同庁は調査を継続するとしている。
アザラシの大量死は過去にも何度か報告されているが、いずれも自然死と結論付けられている。
カスピ海のアザラシの個体数はハッキリしていない。連邦水産庁は27万〜30万頭、カスピ海環境保護センターは約7万頭と推定している。