◎ウクライナ軍参謀本部は今回の演習について、「ロシア軍は航空部隊を再編するためにベラルーシを利用している」という見方を示している。
ロシアとベラルーシは16日、隣国ウクライナに圧力をかける取り組みのひとつとして、空軍の合同軍事演習を開始した。
ベラルーシ国防省によると、ロシア軍はベラルーシ領内に戦闘機を配備したという。演習は2月1日まで続く予定だ。
また同省は国内の全ての空軍基地が演習に参加すると説明した。
同省によると、演習では合同航空パトロール、地上軍支援作戦、空挺作戦、偵察、輸送を想定した訓練を行う予定だという。
演習に参加する戦闘機や爆撃機の数は明らかにしていない。
両国は昨年、ベラルーシ空軍を近代化して核弾頭を搭載できる戦闘機を配備すると発表した。
またベラルーシのルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領は先月、空軍の兵士がロシア軍の訓練に参加し、核弾頭を搭載できる「強力」な戦闘機を自由自在に操ったと主張した。
ロシアは昨年2月24日、ベラルーシ領を利用してウクライナに侵攻した。
ウクライナ軍参謀本部は今回の演習について、「ロシア軍は航空部隊を再編するためにベラルーシを利用している」という見方を示している。
またウクライナ軍はベラルーシが侵攻に加わる可能性も考慮し、ベラルーシ国境沿いの警戒態勢を維持するとした。
米国防総省は先週、ウクライナ領内に展開しているロシア軍が行動を開始する兆候はみられないと報告した。