◎国連と赤十字主導のグループは1日、アゾフスタリ製鉄所から多くの民間人を避難させ、2日も避難活動を続ける予定である。
ウクライナ軍は2日、ロシア軍が南東部マリウポリのアゾフスタリ製鉄所への攻撃を再開したと明らかにした。
製鉄所内に立てこもっている警備隊の司令官は地元メディアのインタビューの中で、「ロシア軍はあらゆる種類の兵器で製鉄所を攻撃している」と説明した。
国連と赤十字主導のグループは1日、同製鉄所から多くの民間人を避難させ、2日も避難活動を続ける予定である。
司令官によると、製鉄所内には数十人の子供を含む多くの民間人が取り残されているという。
また司令官は、ロシア軍は避難者が製鉄所から離れるとすぐ攻撃を再開したと述べた。
1日深夜には、「ロシア軍の砲撃後にアゾフスタリ製鉄所で大規模な火災が発生した」とする映像がSNSで共有された。
1日にマリウポリから避難した民間人はウクライナの管理下にあるザポリージャ州の避難所に到着する予定だが、英BBCニュースによると、人々を乗せた車はまだ到着していないという。
到着が遅れている理由は分かっていない。車列はマリウポリを出発したが、ザポリージャに無事たどり着けるかどうかは各地に展開しているロシア軍次第である。
ロシアの国営メディアは2日、一部の避難者がロシアの支援を受ける分離主義勢力の支配下にある村に移動したと報じた。この避難民がアゾフスタリ製鉄所から避難した人々かどうかは不明である。
また国営メディアは、避難者が望めばウクライナ領内に移動できると報じた。
ウクライナのゼレンスキー大統領は1日、マリウポリから民間人約100人が避難したことを歓迎した。
アゾフスタリ製鉄所に何週間も立てこもっている人々はわずかな食料と水を分け合い、ロシア軍の攻撃に耐えているとされる。
ウクライナのベレシチューク副首相は「製鉄所内で人道的大惨事が発生する」と懸念を表明している。
あるロシアメディアは製鉄所内の民間人を500人以上と報じたが、事実か否かは不明。
製鉄所以外の場所にとどまっていたマリウポリ市民もザポリージャへの避難を開始している。
ザポリージャの避難所に到着した女性はロイター通信に、「2月27日から地下室で生活していた」と語った。
マリウポリ市議会は2日、国連と赤十字主導の避難が3日の現地時間AM7時から始まると発表した。
しかし、ロシアは今のところ、この避難に関する公式声明を発表していない。民間人の避難はロシア軍の攻撃で何度も中止を余儀なくされているが、ロシアはウクライナが合意を無視したと主張している。