◎今回逮捕された男は実行犯に通信手段と資金を提供した罪に問われている。
ロシアの捜査当局が先月発生したコンサートホール襲撃事件の共犯者とされるタジキスタン国籍の男を逮捕した。国営メディアが27日に報じた。
それによると、この男は27日に首都モスクワの裁判所に出廷したという。
イスラム国(ISIS)系組織のひとつであるIS-K(イスラム国ホラサン)とみられる武装集団は先月22日、モスクワ郊外の複合施設内にあるコンサートホールを襲撃。爆発物も使用したとされる。
この攻撃で市民144人が死亡、数十人が今も入院中である。
今回逮捕された男は実行犯に通信手段と資金を提供した罪に問われている。
国営ノーボスチ通信によると、捜査当局は4月11日に男を逮捕し、15日間勾留した後、モスクワに移送したという。
この事件では実行犯とされる4人(全員タジキスタン人)を含む12人が逮捕されている。
実行犯とされる4人は3月末にテロ容疑でモスクワ地裁に出廷。うち1人の顔はひどく腫れ、ほとんど意識がないように見えた。
地裁は5月22日まで4人の身柄を拘束するよう命じた。