◎両陣営は砲弾の確保に苦労している。
2022年6月8日/ウクライナ、首都キーウ郊外、偵察用ドローンを飛ばすウクライナ兵(Natacha Pisarenko/AP通信)

ウクライナ空軍は16日、防空部隊が11の地域に対して発射されたロシア軍のドローン31機のうち30機を撃墜したと発表した。

これに対し、ロシア国防省も15日夕方、ウクライナ軍による一連のドローン攻撃を阻止したと報告した。

ロシア国防省はSNSに声明を投稿。「対空部隊がクリミア半島上空に飛来したウクライナのドローン32機を撃墜した」と書き込んだ。

同省は負傷者が出たかどうかには言及していない。AP通信は目撃者の話しとして、「ドローンの破片が住宅地に降り注ぎ、民家や車が被害を受けた」と伝えている。

またロシア西部クルスク州政府も「防空部隊がウクライナ領から飛来したドローン6機を撃墜した」と声明を出した。

ロシアの占領下に置かれる南部ヘルソン州のロシア当局者は16日、「防空部隊が住宅地近くでウ軍のドローン少なくとも15機を撃墜した」と明らかにした。

その後、この当局者は「ウ軍のミサイル攻撃で民間人2人が死亡した」と述べた。

一方、ヘルソン州のウクライナ当局は同日、ロシア軍による直近24時間の砲撃で民間人少なくとも2人が負傷したと報告した。

両陣営は砲弾の確保に苦労している。米シンクタンク戦争研究所は双方が地歩を固められず、東部ドネツク州や南部ヘルソン・ザポリージャ州などをめぐる戦いは長期化する可能性が高いと予想している。

バイデン米政権とEUの執行機関である欧州委員会はウクライナ予算確保に向けた取り組みを進めているが、来年も昨年・一昨年と同じような規模の支援を行えるかどうかは不透明な情勢である。

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